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何気ない一時を幸せに変える。 美味しいコーヒーを淹れるための3つの方法

コーヒーを淹れる行為は、ちょっとしたクリエイティブだ。
コーヒー豆を選定し、抽出器具を決めて、淹れ方を学び、工夫し、誰かのためにコーヒーを淹れ、笑顔にする。
あなた自身の眺めている景色が一変するだろうし、あなた以外の誰かの幸せをつくることだってできる。
しかも、長い時間を取られることも、特別な技術力が必要なわけでもない。
その気になればスグにでも、コーヒーを淹れる1人のクリエーターになれるわけだ。
今回は各抽出器具でのコーヒーの淹れ方を伝授。
創造の一時へと歩みを進めたい、あなたの背中を後押ししよう。

まずは押さえておきたい、3つの決まりごと。

コーヒーを淹れる前に、最低限守りたいルールがある。
抽出器具に関係なく共通の決まりごとで、抽出されたコーヒーの味に大きく影響する。
しっかりと押さえておきたい。

ルール1:コーヒー豆は挽かずに購入する。

コーヒー豆は粉の状態に挽いてしまうと、空気に触れる表面積が増えるため、酸化(劣化)のスピードが速くなる。
いつでも新鮮でフレッシュな味わいを作り出すため、コーヒーを淹れる毎に専用のミル(グラインダー)で挽くのが望ましい
もちろん、「そんな時間はない!」という人はお店で挽いてもらうのもアリ。
ただ、1週間以内で使いきれる量を購入するようにしよう。
ちなみに、コーヒー豆は密閉した容器に入れて冷蔵庫で保存すると長持ちする。
2日に1回のペースで飲む方は参考にしてほしい。

ルール2:お湯の温度に気を配る。

基本的にコーヒーはお湯を使って抽出するわけだが、温度によって味わいが変化する。
沸騰したての熱いお湯だと苦味が強く出てしまうし、低すぎると酸味が強く出てしまい、いずれにしても美味しくない。
適温は90~95度。
温度計で測るのが煩わしい方は、「マグカップにお湯を入れて、ポットに戻し入れたときの温度」と覚えておけばOKだ。
また、抽出する前に抽出器具やマグカップにお湯を注ぎ入れて温めておくのを忘れずに。

ルール3:ポット選びにこだわる。

コーヒーの味を左右する、重要な鍵のひとつが『ポット』。
ティファールなどの電気ケトルでお湯を沸かすのは問題ないが、専用のポットに移さずにそのままお湯を注ぐのは大問題だ。
コーヒーを淹れる際の基本は”ゆっくり、丁寧に”。
ドバドバッと大量のお湯を勢いよく注ぎ入れるものではない。
そのため、微妙な力加減に対応してくれるコーヒーポットを使うのが一番。
なにより、見た目が本格的でカッコいいし、自身も美味しいコーヒーを淹れている感じがして気持ちがいい。
インテリアグッズのひとつにもなるので、お気に入りの1品を手に入れよう。

4分で抽出可能!
初心者にオススメ『フレンチプレス』。

金属フィルターで漉して抽出する『フレンチプレス(コーヒープレス)』。
豆本来の味を作り出す”油分”を余すことなく抽出できるので、その魅力をストレートに味わうことができる。
抽出したあとのコーヒーに、薄っすらと油が浮いているのがその証拠だ。
豆の質が高ければ高いほど美味しくなるため、『スペシャリティコーヒー』の豆を使うのがオススメである。
逆に、酸化が進んだコーヒー豆などを使うと、その不味さが顕著に表れてしまうので注意しよう。

淹れ方(1~2人用)

・フレンチプレス(350cc容量)
・豆16~18g(中深煎り/中挽き)

1.フレンチプレスに挽いた豆を入れる。
2.お湯をまんべんなく、回しながら、ゆっくりと注ぐ。
3.タイマーを4分にセットして、スタート!
4.容器の7分目で注湯を止めて、10~15秒ほど蒸らす。
5.規定量までお湯を注いで、蓋をして待つ。
6.タイマーが鳴ったタイミングで、つまみを静かに押し下げてプレスして完成。

ポイントは、途中で注湯を止めること。
新鮮な豆にお湯を注ぐと大量のガスが発生して膨張する。
そのガスをある程度逃がすため、10~15秒の蒸らし時間が必要なのだ。
使用するフレンチプレスにもよるが、注湯の規定量が容器に示されている種類もあるのでオススメである。

最もオーソドックスな抽出方法!
抽出者の技術力が問われる『ペーパードリップ』。

コーヒーといえば、『ペーパードリップ』。
専用の『ペーパーフィルター』を通して抽出するので、フレンチプレスよりもあっさりとした飲みやすいコーヒーを淹れられる。
ペーパーフィルターの形とセットする『ドリッパー』には大きく分けて2種類あり、それぞれ味わいが違う。
あなたの好みにあった製品を使うようにしよう。

円錐型フィルター

フィルターの先端がドリッパーの穴から飛び出す仕様になっている。
有名なメーカーは『コーノ』と『ハリオ』。
コーノは最も一般的な円錐型ドリッパーで、多くの人が愛用している。
コーヒー豆のアクが落ちるのを防げるため、クリアで雑味のない味わいとなる。
ハリオは円錐型だが、内側に螺旋状のリブが付いているのが特徴。
お湯の落ちるスピードが速いため、コーノよりもあっさりとした味わいになる。
どちらも抽出者の腕次第で美味しくも不味くもなるため、挑戦しがいのある抽出器具だ。

台形フィルター

有名なメーカーは『カリタ』と『メリタ』。
どちらも台形型だが、違いは抽出されたコーヒーが落ちる穴の数。
3つ穴のカリタは、苦味を引き出し、バランスのとれた味わいになる。
1つ穴のメリタは、あっさりとした味わいだが、コクもしっかり引き出される。
いずれも円錐型より抽出方法が簡単なのが特徴。
初心者は台形型から始めてもいいだろう。

淹れ方(1人分・コーノ式)

・コーノドリッパー(抽出量:200cc)
・豆20g(中煎り/中挽き)

1.フィルターに挽いた豆を入れ、軽く揺すって表面を平らにする。
2.約90度のお湯をフィルターの中心に、点滴のようにポトポトと落とす。
3.サーバーに最初の1滴が落ちるまで、1分ほどかけて粉にお湯を滲みわたらせる。
4.ドリップが始まったら、点滴状態のまま、お湯を落とす範囲を500円玉ほどに広げる。
5.粉全体にお湯が浸透し、ペーパーが濡れたら、細めにお湯を注ぐ。
6.抽出量が3分の1を越えたら、湯量とスピードをUP。
7.縁にお湯がかからない程度に大きく回しかける。
8.サーバーに200ccのコーヒーが入ったら、ドリッパーを外す。
9.軽くドリッパーを回して拡散させ、カップに注いで完成。

フレンチプレスと比べて、より技術的な要素が必要になる。
そのため、最初は上手い具合に求めている味を出せないだろう。
とはいえ、そこで諦めて辞めてしまっては元も子もない。
ペーパードリップは”習うより慣れろ”なので、実践あるのみだ。

ポイントは、湯量とスピードに変化をつけること。
最初は、点滴ほどの湯量で”お湯を落とす”感覚で注いでいく。
抽出量が3分の1を越えたことを目安に、表面に浮いた”泡=アク”が沈まないように、どんどんお湯を注いでいく。
ドリッパーとセットになっているサーバーでは抽出量が分かりにくいため、メモリが記されているメジャーカップを使うのがオススメだ。

おわりに

自分で淹れるコーヒーは美味しいけれど、人に淹れてもらったコーヒーは、さらに美味しい。
いつもよりちょっと早起きして、豆を挽いて、お湯を沸かして、コーヒーを淹れる。
漂う香ばしい匂いに誘われるように起きてきた奥さんや彼女に、淹れたての温かいコーヒーが入ったマグカップを手渡す。
そんなふうに、コーヒーを淹れることができたら、ちょっとした幸せの一時をプレゼントできるのだ。
自分のためだけでなく、誰かのために。
そう思えるようになった途端、コーヒーを淹れる一時は、より価値のある時間となるはずである。

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