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日本の歴史・美を感じる……世界中が惚れ込んだ由緒ある庭園「ホテルニューオオタニ」

日本を代表する老舗・ホテルニューオオタニ。
東京オリンピックと同じ年、1964年に開業して以来、世界中の人たちから親しまれている。
一流のサービスやホスピタリティはもちろん、何より魅力なのが、“東京名園”のひとつに数えられる『日本庭園』。
真ん中に池を備た、約1万坪の情緒あふれる庭園である。
四季折々の自然と美味しいな空気を愉しみながら、ゆっくりと園路を巡る。
今回は、そんなホテルニューオオタニの趣ある日本庭園の魅力をご紹介しよう。

中央に”池”を備える、美しき日本庭園。

ホテルニューオオタニの庭園は、『池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)』。
大きな池を中心に、周囲を巡る園路を歩きながら鑑賞するスタイル。
鎌倉時代まではほとんどの庭園がこの様式。
それから室町時代に入ると、六義園、兼六園、金閣寺など、規模の大きなものが目立ちはじめる。
池泉回遊式庭園の魅力は、池や川、滝があること。水面にゆらゆらと揺れる光の波や川のせせらぎを愉しめる。
もちろん、ホテルニューオオタニも例外ではない。

庭園の魅力を語る前に、簡単な歴史を記しておこう。
もともと、ホテルニューオオタニの日本庭園には、武将・加藤清正の下屋敷があった。
今から遡ること400年以上前。
江戸時代初期の頃の話である。
それから時が流れ、所有権は伏見宮家のもとに。
松樹や楠の木に囲まれた美しい庭園に、邸宅を構えることとなる。
しかし、第二次世界大戦後、致し方なく土地を手放すことに。
外国人が買い取ろうしていたところ、ヒーローのごとく登場するのがホテルニューオオタニの創業者・大谷米太郎だ。
「この由緒ある土地を外国に売り渡すのは惜しい」として土地を買い取り、自ら陣頭指揮をして改修をはじめる。

そして、日本中が東京オリンピックに湧いた1964年。
政府からの要望を受けていたホテルニューオオタニを開設。
日本人のみならず、世界中の人たちに、今もなお日本庭園の素晴らしさを伝え続けている。

ちなみに、ホテルニューオオタニがあるのは千代田区紀尾井町。
この“紀尾井”とは、紀伊徳川、尾張徳川、彦根井伊からそれぞれ1文字ずつ取って名付けられた。
彦根井伊は、井伊直弼で有名な井伊家である。
ホテルニューオオタニとその庭園の裏にある歴史。
頭の片隅に置いておけば、より感慨深く愉しめるはずだ。

風情ある庭園を探検する。

オススメの鑑賞方法は、ズバリ探検。
地図を見ずに、行き当たりばったりを楽しんでみるのもひとつだ。

例えば、ぼんやり歩いていると、趣ある開きかけの木戸を見つけられる。
入っておいで、と言わんばかりの雰囲気。
遠慮なく扉を開けて、石段を登っていくと、そこにはひっそり佇む休憩処が……。

暖かい日や汗ばむ夏場のときは、絶好の休憩場所だろう。

日本家屋の街並みに迷い込んだかのような、風情ある路地裏もある。

実は、ここは『和楽庵』という茶室のある場所。
1953年、英国エリザベス女王が戴冠式に出席したとき、皇太子殿下と御帰朝祝賀茶会を嗜んだ由緒正しき茶室なのだ。
人数の少ない穴場なので、ぜひ探してみてほしい。
ちなみに、創業者・大谷米太郎の像を別角度から覗くこともできる。

日本の”美”を愉しむ。

日本庭園と呼ぶからには、日本ならではの美しさが散りばめられている。
例えば、池泉回遊式の中心となる池。
『清泉池』と名付けられ、緋鯉、真鯉合わせて約350匹が悠々と泳いでいる。
飼育員・清掃員がしっかりと管理をしているためか、いずれも大きく成長した鯉ばかり。

赤・白の紅白色から黄金に輝く黄色まで、バリエーション豊かな色合いで清泉池を華やかに彩っている。

池の上を通る『太鼓橋』も目玉のひとつ。
鮮やかな朱色が、緑豊かな庭園によく映える。

見上げれば、青々とした空とホテルニューオオタニの客室を臨める。
絶好の撮影スポットだ。

また、小さいながらも『枯山水』がある。
池泉回遊式と並んで、枯山水庭園も室町時代から発展した様式のひとつ。
水を使わずに白砂の模様で川や海原を表現。
石組みは山や鳥、生物を象徴している。
自然を芸術的に表現した枯山水は、「観るよりも、対話する庭」と言われており、一人ひとり紋様の捉え方が違うのが面白さだ。
果たして、あなたはホテルニューオオタニの枯山水に、どんな想いを馳せるだろうか。

最後にあなたを待ち構えているのが『大滝』だ。
3~5トンの組石82個と玉石5トンで築かれ、高低差6mにもなる大滝。
清泉池から大きな響きと共に流れ落ちる、ダイナミックな水しぶきは圧巻の一言だ。
間近まで近寄れるので、その迫力を存分に楽しんでほしい。
ちなみに、朝方は虹を観られる可能性が高い。
シャッターチャンスにこだわりたいのなら、人数が少なく、いい具体に太陽光が差し込むAM10時頃に訪れてみよう。

おわりに

ホテルニューオオタニの日本庭園は、さほど広いわけではない。
急足で15分、ゆっくり散策で30~45分ほど。
物足りなさを感じるかもしれないが、疲れない程度の広さなので身体に堪えなくていい。
また、ホテルに宿泊していない人でも、無料で日本庭園を楽しめるのが大きなポイントだろう。

笹のすれる音が美しい、小径も見つけられる。
日本庭園を側に感じながら食事を楽しめるレストランも併設。
夜間はライトアップもされているので、奥さんや彼女と散策を終えたあと、ホテルニューオオタニの一流の味に舌鼓してみてはいかがだろうか。

■ホテルニューオオタニ 東京
住所:〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1
電話:03-3265-1111
http://www.newotani.co.jp/tokyo/
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